お便り

2021年9月4日 親子愛から着想を得たという『FRUIT ROUGE』に参加した。 太陽が沈んだ頃、あかりで演出されたギャラリーにはいった。一人の美しい女性が、深紅の花の中に深紅の洋服を着てパペットのように座っている。ピアノを叩くと、照明、音がかわる。電車のおと、子供をなくしたような犬の悲しい声、雨の音などなど、作者の記憶が、時々、わたしの原風景と重なった。 空間企画の代表でプロの舞台照明家である中佐真梨香が、自分の人生で感じた原風景を追体験するような空間作りをした。 演劇の舞台のように明かりを人に当てるのではなく、人に当てないで光の空間のみで表現するとどういうものが見えるかを追求し...
2021年8月28日 テキスタイルのディテイ-ルの一つ一つが、オリジナルで、写真を撮って転写したり、織ったり、染めたり、編んだり、縫製などあらゆる手法を駆使し、既成の素材は、少ない。その多技性がおもしろい。多摩美術大学の卒業製作を控えた4年生で、卒業前に一度このような展示をしたかったという。いつもとは違う服で、買うまではしなくても試着などしてこういう服もあることを知ってもらう機会になればいいと思ったという。作品はアート系である。 平野佑依 バレエ、ダンスコスチューム、パフォーマンス系の服を作る。将来は、舞台、映画のコスチュームの仕事もしてみたいと考える。元気な寒色系が好き。 もてきと...
2021年8月23日 「YURURI」は、コロナという現実をとおして、真摯に自分の人生にむきあった作品だとおもう。コロナ対策で、席は6席、この演劇の脚本は、下田の自作で、多摩美術大学の演劇ゼミのメンバー7人による企画だ。下田は、一人で、ネットに「わたしのこばこ」という朗読の配信をしていた。新学期が始まって皆が集まれるようになったので、一人ではなく、みんなで企画をやってみたいとおもって、皆に声をかけたという。2020年は、自粛だけの期間だった。なにもできなかった。それが、なくなればいいのに、やりなおせたらいいのにという気持ちがあったが、本当にやりなおしたら、どうなるだろう。すすめたのかな?失敗したこと...
2021年8月15日 会場に入ると、アクセサリーショップのブルージーン、ポップで、サイケデリックな明るい元気なイラストが目に入った。そのうちの一人は、ドラムをたたいているという。それにふさわしく、作品は、強くパワーを発している。奥にいくと、mewdimensionの明るい色彩だが、ネガティブな感情が盛り上がってきた時に感情にまかせてかいているという油絵があった。ネガティブなものをポジティブに変換しているようにおもった。また、水島夏海は、本が好きで、文字にもしている。大きなキャンバスの淡い優しく感じられる作品があり、おもいに任せて描いている。それにもストーリーをかんじた。懐美館
2021年8月5日 左壁にはドローイングがかざってある。それは、シンプルな線で描かれていて、包み隠しがないように感じる。空間のなかには、立体の作品が置かれていて、部屋全体が作品のようだ。作者は、習慣的にドローイングを描き、それを下地にして、無意識に、感覚的に立体をつくっていくという。日常生活で、自分が、過去、現在に、いいなおもしろいなとおもったことを大切にして作品にしていくという。現在現役の多摩川芸術大学生である。作者の模索は続く。懐美館
2021年7月31日 アフリカの水を飲んだ人はアフリカに帰るという。それだけ魅力的な所のようだ。アフリカは紛争、貧困など負の情報が多い。しかし、情報が偏っており、主催者は残念に思うという。アフリカは広い。そういう一面もあるが、他の面も見てほしいという。ビルが立ち並び、物価の高い都市もある。貧富の差があるところもあるが、貧しくても、幸せに暮らしている人々もいる。小学校に訪問した時、何か質問すると、一斉に手が上がるという。学ぶことを楽しんでいる。幸せとは何か考えさせられる。アフリカの魅力は、音楽、人の明るさ、ないものから工夫して作る人の知恵がある。アフリカにいると、小さいことにこだわらなくなるという。北...
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