お便り

2022年5月11日
2022年5月11日 Lion & MOY(ハット&アクセサリー)
Lion & MOY Paris  お便り&インタビュー

パリ在住の作家、モイパリは、コットンパールの大胆でゴージャスなアクセサリーを展示していて、その作品がギャラリーの前を通る人の目を引く。同時に展示されている帽子も、一つづつ丁寧に手作りされたもので、とても上品で、フェミニンという言葉がぴったりするような帽子である。懐美館


MOY Paris&インタビュー
Q アクセサリーを作るきっかけは何だったんでしょうか?
A  最初は洋服のブランドを作ろうと思ったんですが、洋服は生産の工程が沢山あるため一人で全部作るのは大変でどうしようかと思っていた頃に、たまたま日本でコットンパールという素材が流行っているということを知り、友人にフランスに送ってもらったらすごく軽いので、大ぶりの面白いアクセサリーが作れるんじゃないかと思いました。ヨーロッパで日本の素材を紹介しながら、日本のコットンパールとヨーロッパのパーツを組み合わせて誰も見たことのないようなものを作れたらと思ったことがきっかけです。

Q ここでコットンパールを使ってアクセサリーを販売している方もいます。
A コットンパールは日本で一時すごくブームになったそうで、日本では身近な素材だと思いますが、オリジナルのデザインでコットンパールの軽さを活かせたらと思っています。

Q なぜ、パリにお住まいなんですか?
A 夫が演劇の技術スタッフで文化庁の在外研修でパリに留学することになって、私はその当時は日本で20年ほどフリーランスのスタイリストとして舞台衣装のデザインもしていたので、ヨーロッパでも仕事をしてみたいと思いました。ラッキーなことに滞在二年目で労働許可がとれたので、その次の年の2006年に、ウィリアム・フォーサイスのドイツのフランクフルトバレエ公演の衣装をデザインしたり、アヴィニョン演劇祭のオープニングを飾るダンス公演の衣装デザインを担当することができて、夫が留学を終えて日本に帰る頃には労働許可がとれて仕事が始まっていたので、パリに残ることになりました。今月でちょうど在住が20年になります。

Q フランスの居心地はどうですか?
A パリは世界に対してのショウケースみたいなところがあって、世界中からファッションや文化的な物などいろんな面白いものが集まってくるので、プレゼンテーションする場所としては良い場所だと思います。



Lion&インタビュー
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> Q 帽子を作るようになったきっかけはなんですか?
> A もともと服飾の専門学校でファッション小物全般のものづくりを学んでいて、帽子が好きだったので、そのまま帽子のメーカーに就職してデザイナーとして、ずっと帽子に携わる仕事をしていましたが、直接お客様とのやり取りが無くお店に卸して結果を知るだけだったので、直接意見を聞いたり楽しく被っているところを見たいなというのがあって、お勤めしながらものづくりを学びなおし、フルオーダーから少しづつスタートしました。
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> Q 作られている帽子の特徴とかありますか?
> A 手仕事が好きなので、手のぬくもりを感じられるような帽子作りを心がけています。フランスの伝統的な技法でビンテージの木型を使い天然のものを型入れしていく技法や、工場さんにお願いしているアイテムでも、最後は手作業を入れて仕上げたりしています。また、体温が1度上がるようなワクワク感とか、高揚感を感じられる楽しさもデザインするときに大切にしています。
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> Q いまはすべてフルオーダーでされているんですか?
> A いえ、洋服のブランドさんのオリジナル帽子をつくったり、わたしのオリジナルブランドで作った品はポップアップとして出店したりしています。

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> Q 帽子の形がとても素敵だと思うんですが、フランスの木型を使っていらっしゃるんですか?
> A  木型は日本人の頭の形に合うような古い木型を主に使ってます。技法はフランスのオートクチュールの帽子づくりの技法を用いたものです。今は、オートメーションで量産品は簡単にたくさんできる時代ですが、木型ならではの手のぬくもり感が残って、それが表れてくるのかなと思います。
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>Q 帽子のオリジナルを出すのは大変ですか?
A 大変ですけど、楽しいです。一人でやっているので、大量生産品にはない、私ならではのものづくりの仕方があるんじゃないかと思っています。かぶり方のレクチャーだったりとか、似合う色とかつばのバランスとか、帽子が苦手だと思っている方にアドバイスができる、そういったことも含めてやると、大手の会社さんとは違うサービスができるのではないかと思ってます。そういったことができるひとつの場所として軽井沢があります。わたしは東京と軽井沢の二拠点で仕事をしているんですね。ゆったりした時間の中で、ご相談にのりながら、ものづくりせていただいてます。
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Q 既製品が合わない方がいらっしゃると思います。
A そういう方は多いです。合うサイズがない、帽子が似合わないというご相談はよくあります。サイズはお作りできる場合もありますし、似合わないというのは、実は思い込んでいることも多いんです。ご相談に乗らせていただき、お悩みが解消されると、今まで帽子をかぶったことが無いという方が、好きになったと言ってくださる。それがとても嬉しいんです。
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Lion & MOY(ハット&アクセサリー)

帽子&コットンパールアクセサリー
L'atelier du Lion(ラトリエ・デュ・リオン):東京、軽井沢を拠点に活動する帽子ブランド。伝統的なオートクチュールの技法や手仕事によるもの作りを大切にしながら、自由な発想でデザインを展開します。
MOY Paris(モイパリ):日本製のコットンパールとヨーロッパのパーツを組み合わせて、軽さと着け心地の良さにこだわりパリで作られている大人のためのアクセサリーです。

日程 2022年5月8日(日)~5月12日(木)
主催 Lion & MOY Paris
Open/Close 12:00/20:00 最終日19:00まで
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