お便り

2021年9月4日
2021年9月4日 親子愛から着想を得たという『FRUIT ROUGE』に参加した。
太陽が沈んだ頃、あかりで演出されたギャラリーにはいった。一人の美しい女性が、深紅の花の中に深紅の洋服を着てパペットのように座っている。ピアノを叩くと、照明、音がかわる。電車のおと、子供をなくしたような犬の悲しい声、雨の音などなど、作者の記憶が、時々、わたしの原風景と重なった。


空間企画の代表でプロの舞台照明家である中佐真梨香が、自分の人生で感じた原風景を追体験するような空間作りをした。 演劇の舞台のように明かりを人に当てるのではなく、人に当てないで光の空間のみで表現するとどういうものが見えるかを追求しているようだ。作者は、大学時代から照明を学んでいる。幼少期からクラシックバレエ、大学ではコンテンポラリーダンスをやっていて、その過程で自分が舞台に上がって身体を使って踊るということと、その舞台上にいる人を照らして見せるという両極端に思えることを見方を変えてやり始めたら舞台照明家になっていたという。懐美館

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