お便り

2022年10月1日
2022年10月1日 お便り&インタビュー
亀山康子・渡邊路代 二人展
お二人は、30年以上前から先生と教え子という関係を超えて長い素敵な付き合いを続けている。
いくつになっても、若いエネルギーを失わない亀山康子さんの旅先の軽やかな明るい絵と陶器の原料から興味を持って作っているぬくもりのある、あたたかな陶器の渡辺路代さんの展示会である。懐美館


亀山康子インタビュー
Q どうしてこのような絵を描きはじめたのですか
A スケッチそのものは好きで以前からちょこちょこと描いていたのですが、15年ぐらい前に娘が旅のスケッチをしたいというので、娘がウェブで探していたら、佐藤麻衣子先生を見つけて、私も通い始めたのですが、娘は忙しくなってやめてしまったのですが、わたしは残って今も続けてます。

Q どういうところに気をつけていますか?
A 水彩絵の具が、私が学校で使っていたものと全くちがっていて、重ね塗りとか混色とかできないので、透明感が出て、それがとても気にいっています。

Q これからどんな絵を描いていきたいですか?
A もう少し人間を上手く描きたいなと思っています。人間だけのスケッチもしていけばいいのかなと思っています。


渡辺路代インタビュー
Q どうして陶器を制作し始めたのですか?
A 高校生の時に、家にあった益子焼にひかれて、益子焼をやってみたいなと思ったのがきっかけです。その後、益子にいって勉強しました。

Q どのようなことに気をつけていますか?
A あまり細かくなりすぎるとイメージ、ぬくもりなどが固くなってしまうので、自然のぬくもりが少し残る形、そういう雰囲気で、きちきちという表現ではないものですね。

Q これからどのようなものを作っていきたいですか?
A 干支展というのを今までやっていてそれににちなんだもの、今度は卯年なのでウサギを作る予定です。

その他
いまは、土も粘土も釉薬もなんでも買ってできますけど、買ったものって、精製されていてすごくきれいなんです。だからそこに自然のものを混ぜたりしてます。じぶんで掘ってきた土をつかったり、砂を混ぜたり、きれいすぎないようにしてます。食器などは鉄飛などあると駄目なものにされていしまうけど、私の見た益子はそういう不純物が入っていて、いいなと思ってます。
釉薬も原料から自分で作っていて、たとえば鉄が風化したものを叩いて細かくして使ったり、先生が残された寺山土を大切に使わせていただいてます。もう採れない貴重なものです。薪ストーブの灰を譲ってもらって、時間をかけて水で濾して濾して灰汁をとったものを使ったりもしています。土は粘土層を見つけると掘ってつかったり、工事現場で土を見ると気になりますね。作るまでが時間かかってます。いろんなものをブレンドして毎回どんなふうに焼けているか、わくわくして待ってます。



亀山康子・渡邊路代 二人展
爽やかな色彩の光を放つ 寛ぎの空間を捉えたカフェスケッチ。大地の温もりと優しさを感じる 陶器による器やアクセサリー
長年の親交を持つ二人による初の共同展です。
2022年9月29日(木)~10月2日(日)
主催
亀山康子・渡邊路代
11:00/19:00   初日12:00~ 最終日16:00まで

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