お便り

2022年9月8日
2022年9月8日 お便り&インタビュー
本川東洋子&長尾幸治 「ふたり展Vol.4」

本川東洋子さんは、もともと陶芸をしていたが、張り子は、特別な設備がなくても制作ができて、素材が和紙なので細工がしやすく、特別な場所を必要としないことが、日常の制作のしやすさにつながっているという。張り子で自由に作品を作る制作者は少ないので未知の領域なのかなと思う。長尾幸治さんは鍛金の技術を使って、金属の特製を見極め紙でドローイング的なことをして作品を作り出していく。金属は汎用性が高く、店舗の什器や家具などを依頼されて作ったり、今回の作品の台もつくったり、そういうものからオブジェまで幅広くできるので楽しいという。今回のふたり展は、紙と金属の組み合わせのふたり展もある。懐美館

本川東洋子
Q どうしてこのような制作を始めたのですか?
A 大学の頃には、陶芸を専攻していたが、2011年より張り子で制作を開始しました。きっかけは、人形作りで張り子を覚えた事と、紙とノリががあれば作業スペースが少なくても制作できるという事で張り子で制作しています。張り子は達磨や人形、動物等、具体的なモチーフの置物をよく見ますが、抽象的なオブジェを作ったら面白いだろうか?と思い、今の形になっています。

Q どういうことを気にかけて制作していますか?
A 風景、日々目に入った光景から作品を作ることが多いので、日頃からスケッチ等をするようにしています。近年は、ハンドメイドマーケット等に出店して、世の中でどういう作り手さんがいるのか観察しています。

Q これからどのような制作ををしていきたいですか
A 張り子を始めて10年程たちますが、張り子にもっと色々な見せ方、作り方があるのではないかと思うので、試行錯誤しながら作り続けたいです。又、たくさんの人々に見て頂ける様に発信していきたいです。とにかく作り続けたいです。

Q その他
ふたり展は二年に一回場所を変えて開催しています。次回は2024年頃行う予定です。

長尾幸治インタビュー
Q どうしてこのような制作を始めたのですか?
A 大学で鍛金を学び、金属の魅力を感じたことがきっかけで、板状の金属から立体へと立ち上がっていく面白さを表現したいと考えています。

Q どういうことを気にかけて制作していますか?
A 金属の素材の特性と技法との関係から生まれる形の面白さ、板という平面から立体へと変化していく過程

Q これからどのような制作をしていきたいですか?
A 金属や板という特性を活かして、さらに異素材との組み合わせを含んだ作品を制作していきたいです。

Q その他
A ふたり展は2年周期で開催しています。


「ふたり展Vol.4」
金属と張り子の展示
2015年よりスタートした「ふたり展」金属を素材とした立体作品と、張り子の立体作品の展示です。
2022年9月7日(水)~9月11日(日)
主催
長尾幸治 本川東洋子
11:00/19:00 最終日17:00まで









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