2022年3月24日
2022年3月24日
お便り&インタビュー
はるふぅ展
篠崎春花 田代風夏
多摩美術大学テキスタイル学科の3年生の二人です。2年生の時はコロナでほとんど大学には行けなくて、3年生になってやっと大学に行けたらしい。白い布に来場者と描き上げた作品がはるふぅの空間を作っている。布と染色のハーモニーが心地よい。懐美館
篠崎春花です
Q 作品について伺ってもよろしいですか?
A テキスタイルデザイン学科でテキスタイルデザインを学んでいて、シルクスクリーンプリントという技法を学んでいて、それをもちいた布を製作して、プロダクトをおこして、展示してます。クッションを作っていて、テーマが、はるふぅということで、コロナで気持ちが落ち込んでような時期ですけどこういう、色鮮やかなテキスタイルとかで、気持ちをあかるくしてもらいたいなとおもって作品を作っています。
Q テキスタイルをどうして学びたいと思ったんですか?
A もとから手でなにか作るのに興味があって、特に素材感を大事にしたいと思ったときに、テキスタイルは身近だし、肌に触れたりが多いものだし、素材を考えられるマテリアルだったと思ったので、学ぼうと思いました。
田代風夏です
Q 作品について伺ってよろしいですか?
A 今回はろうけつ染めで、何度もレイヤーで色を重ねたりして、はるふぅ展のテーマに合わせた布を製作しました。
春から夏にかわるように、蕾から花が咲いていく様子をイメージしてデザインしました。
Q ろうけつ染めにこだわった理由はありますか?
A シルクスクリーンだと、染まった部分が濁ってしまったり、思い通りにならないこともあるんですけど、ろうけつ染めだと、色の濃度を自分で調節したりして、シルクスクリーンより自分は調節しやすい技法だと思ったので、ろうけつ染めで制作しました。
Q 手作り感があるような感じがします。
A シルクスクリーンだと、一度版を作ると、大量に生産できるので工業製品寄りだと思うんですけど、ろうけつ染めだと、自分の手でかいていくので、手作り感は出てくると思います。
Qテキスタイルに至った理由ってありますか
A 最初は陶器とか作っていたんですけど、毎日使うもの、お皿も使うけど、テキスタイルだと持ち運べるし、人の生活に寄り添うもの、生まれてから死ぬまでずっとよりそっているものに感じるので、興味がわいて身近に制作していきたいと思いました。
二人との雑談の中から
Q 白い紙がはってありますが?
A 来てくださった皆さんに一緒に絵を描いていただいて、みんなで、春風の空気感を増やしていけたらと思ってつくったスペースです。
徐々に増やしてもらいたいと思ってます。
Q 大学の三年生が学生の時に展示をすることは、すごいことだと思うんですが?
A 学校で製作したもの、日々自分で作ったものを周りに見てもらう機会がないので、こうして、会場をかりて、少しでも周りの人にみてもらって、どういう反応かもらえるのかなって、作品が本当に役に立つのかなとか、客観的に見てもらえる機会が貴重だなと思いました。
Q テキスタイルの方って、ポリエステルを使うかたが多いようにおもうんですが
A シルクスクリーンだと、リネンだったり、綿だったり、天然繊維にこだわります。
転写プリントを使う時は、ポリエステル100%じゃないと、色が定着しないんです。それで、化繊を多用したりします。
臈纈染めは、綿100%です。
Q 綺麗な色って癒されますね。
A テキスタイルの出来ること、色だったり素材だったり、色はかなり意識して製作してます。
Q 混ぜ合わせれば無限ですね。
A 組み合わせも全然違うし。
Q 行き詰まったことないですか?
A あります。図書館で資料探したり、先生に相談したり、自分と向き合うことが大事な気がします。
諦めないで探し続けます。
Q 過去の自分って関係してきますか?
A 過去の体験から、コンセプトに結び付くこともあります。
Q いま、世の中に起こっていること、ウクライナとか、コロナとか、影響ありますか?
A もちろんあります。明るいものを作ろうとか。
Q クリエーターって、こういう時に、なにかしたいって思うことがあると思いますが。
A もちろんそれはありますが、自分のためにもなっている感じです。
Q アウトプット大事ですね。
A ずっと、コロナで、学校に入れなかった時って、家にいると、病んでいたというか、何してるんだろう自分はって内にこもっちゃつたんですが、ものを作ったり、友達としゃべって、情報がはいってきたりすると、気分も明るくなりました。
Q どのくらい大学にはいれなかったんですか?
A 二年生の始めから一年ぐらいですね。
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