2016年3月1日(火)~3月13日(日)
urauny
web or life
わたしは世の中の事柄を全て許している。
批判を受ける人間もまた人間であり、正義の相手は理解出来ずとももう一つの正義だからだ。
しかしそれは客観的に見た場合の話であり、あくまで存在を許すという話だ。
わたしにも主観があり、私の中の正義がある。
今回の展示はそんなわたしの中の正義である。
どうか存在を許して欲しい。
批判を受けようとも、わたしも人間だからだ。
理不尽に思うことがある。
例を挙げるなら、障がい者差別についてだ。
わたしには現状ある障がい者の扱いが、どうしても腫れ物を扱うのと同様に見えて仕方がない。
本当に『普通』の人として扱いたいのなら、『普通』の人が普段受けている『イジり』と言われる嘲笑も
コミュニケーションを取るというポジティブな場面の中では必要だ。
なぜなら自身のコンプレックスを逆手に人気になったり収入を得られる場面もあるからだ。
過去にフリークスと呼ばれた人々はコンプレックスを収入に変え生活していたが、
表面上しか知らない人間にフリークスという扱いは差別だと訴えられ、収入源を失った。
昨今の障がい者の扱いはこれと全く同じ過ちを辿っているように見えてならない。
わたしは障がい者を悲しみ同情し、自分は五体満足で良かったと安堵する対象としてではなく、
むしろ面白い、こんな人になりたいと思わせるような社会の構造を望んでいる。
今回の展示はそんな数々の負の感情を連想させる対象をあえてピックアップし、
ポジティブな作品として昇華させ空間構成することが狙いだ。
2026年